最近とてもテンションが低い文章が書きたくなってます。
発散するために、天使ifをつづきにぞろぞろと。
人間が、もしも天使の世界に行ったら？です。
予告編みたいな書き方してます。

※天使編if人間が天使の世界に行ってみたら。
白地にしてある部分が三カ所あります。












叫んで怒って嗤って。
烏帽子さんの神社でこっそり泣いて。
かさついた暖かい掌と、暖かい気配が、
また立ち上がる力をくれた。

過去を抱えて生きるのは辛かったけど、
優しい世界が私を包み込んでくれたから。
大事な思い出として背負って歩き出したんだ。


けど世界は、私をはじき出してくるりと回った。


「ごめんね。」



――遠くから聞こえたのは、猫のなきごえ。









愛されていた。あの世界で生み堕とされた私は。
何に愛されていたのか、分からないが愛されていた。
平行し交錯し混ざり合うマーブル色の世界の中で、
はじかれることなく、腕の中で無条件に慈しまれ生きてきた。
幾重にかさなる死と向き合わされたが、
たしかに私は愛されていた。

こぽりこぽりと、耳元で水の音がする。
私は今、深い海に沈んでいる。
ちょぷ、ちょぷ、ゆら、ゆら。

優しい音。


エラミスクチ　レマウツ　イイア　オニアケ
エラ　オガ　イノコノ
エラミスクチ　レマウツ　イイア　イトニ　ティタハ　
エラ　オガ　イノコノ

染み渡る音。


エラミスクチ　レマウツ　イイア　オニアケ
エラ　オガ　イノコノ
エラミスクチ　レマウツ　イイア　イトニ　ティタハ　
エラ　オガ　イノコノ



「・・・ああ、生まれたっ。」



うっすらと開いた瞳の先には、微笑んでいる人たち。











（私の優しい世界は、こうして奪われた。）

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